『未来編第一章』
「だから、此処はこういうことをして欲しかったんだよ。」
「すみません...。」
「ふぅ...まぁ、すんだことだしもういいよ。下がって。」
「...はい。」
「っはぁぁぁぁあ。」
大きなため息。
俺が今ボンゴレ十代目、沢田綱吉。
今、怒っていたのは部下...というか友達の獄寺隼人。嵐の守護者。
彼は短気な部分があり、すぐに表に出してしまい毎回失敗をしてしまう。
俺から見ればそこがいい所だと思うんだけど、仕事の場合はそうもいかない。
「...九代目だったらこんなとき、どうしてたんだろうな。」
九代目とは今も少しだけだがやり取りはしている。
っでも、助けを求めてばっかりではいけない。そう思い、やり取りはたわいも無い話とかをいつもしている。
「俺って...ボンゴレに本当に向いているのかな?」
「そりゃぁ、九代目が選んだんだ。向いているんじゃないのか?」
「リボーン..。」
10年前とはくらべるコトもできないほど大きくなった彼は大人びた表情になっている。
無理なことを要求するのはあんまし変わらないけど。
「んで、なんの失敗をしたんだ?」
「...あ、うん。えっとこの前問題になってたファミリーがあるじゃない?」
「あぁ、ミルフィオーレだったか?」
「うん。あそこに潜入操作をさせたんだけど、ミルフィオーレに入る試験から、ぶちぎれてさ。結局収穫0。」
「まぁ、獄寺らしいな。」
「うん。俺は獄寺君のああいうハッキリした所がすきなんだけどね。」
「お前はなんもハッキリできない、ダメダメだからな。」
「うるさいな!ほら、リボーンにも仕事あるんだからやってよ。」
「はいはい。」
ツナはリボーンに一枚の紙切れを渡した。
「ん?面会?」
「っそ、俺1週間後にそのミルフィオーレの代表と会って話つけてくる。だからその準備をしといてくれない?」
「...まじでやるのか?」
「うん。」
「危険だぞ?」
「わかってる。でも、俺にできるのはこれくらいだから。...駄目だよな〜、こんなボンゴレボス。めったにいないよ。」
たしかにあそこは切れるところではなかった。
切れてはいけない場所だった。
でも、あれだけ10代目を侮辱されるとなると許せなくなり...
「やっぱ、潜入操作とかは山本とかがお似合いなのかな?」
山本は潜入操作はボンゴレでは一番うまい。
明るい性格の山本はなんでも笑顔でやってのける。俺の何倍をも。
なのにあの時十代目は山本ではなく、俺に指を指した。
最初、意味がわからなかった。でも、やっと十代目に手柄を!...と思ったんだけどな。
「はぁぁぁぁああぁあ。」
「獄寺!!!!」
「あ?山本。どした?」
ずいぶん息が上がっている。結構走って探しててくれたみたいだ。
「ツ...ツナ...が呼んでる。」
「十代目が俺を?...わかった。今行く」
「まて!」
「...ん?」
「あのツナのこと聞いたか?」
「あぁ?十代目がなんかしたのか?」
「き...聞いてないならいい。」
「...そっか?んじゃな。山本」
「...。」
トルルルル...ルル
「はい、コチラ山本武。あ?..分かった。んじゃ、これから潜入操作はいるからツナに言っといてくれ。わりぃな。」
ブツ....
「今夜が俺の勝負時か。」
「お、お呼びですか?十代目。」
「あ、うん。ちょっとこの仕事が終わるまでそこの椅子にかけてよ。」
「あ、有難う御座います。」
十代目はペンをクルクル回転させながら目の前にある紙を片付けていく。
最初、きたときには100枚くらいあった紙をいとも簡単に片付けてしまった。
「っで、なんのために俺を?」
「あぁ、うん。実はさ、もう一回だけ潜入操作....してくれない?」
「....は?」
「さっき、雲雀さんから連絡があってね、山本がミルフィオーレに潜入したらしい。」
「山本が!?」
「うん。」
「あ、バジル君、悪いんだけど獄寺君の分と俺の分のコーヒー入れてくれない?」
「は、分かりました。沢田殿。」
「....でも、山本は潜入操作は俺より上手いです。だからあいつにまかせたほうが」
「本当に言っているの?」
「へ?」
「そうやって言い訳して、逃げているだけじゃないの!?相手はミルフィオーレだ!山本一人で解決できるものではない!
君が潜入操作が苦手なのも知っているよ。でも、それはただの言い訳にすぎない!俺だけじゃなくて君にはこのボンゴレファミリーの全ての人を守ってほしいんだよ!!」
「じゅ...十代目。」
「...まぁいいや、そう思っているならば此処は笹川のお兄さんにお願いする。もう下がりなさい。」
「嫌、でも俺」
「下がりなさい!!!」
「っは、はい...」
「おっとと。あ、獄寺殿、コーヒーできまし」
バタンッ!!!
「...沢田殿?」
「あぁ、バジル君。」
「どうなさったんですか?」
「...やっぱり俺向いてないな。ボンゴレボス。中々直球発言できないや。」
山本が、一人でミルフィオーレと....。
でも何故?十代目もさっきしったご様子だった。
...つまり山本単独の行動ってことか?
それを俺が連れ戻す任務だとしたら。もし俺が山本を助ける意思があるのか確かめるために俺を呼んだとしたら。
「じゅ、十代目のところにいかなくては!!!」
俺にやるべきコトがあったんだ!!!
「沢田殿。今日はペースが落ちすぎです。これでは今日中には終わりませんよ?」
「だって、山本が心配なんだよ...」
「リボーンさんも見に行ったんでしょ?」
「それがいまいちよく分からなかったらしいんだ。厳重になっていて正面からしか入れないって。」
「そうですか...でリボーンさんは?」
「今、部屋で寝かせてる。疲れてたみたいだったから。」
「そうですか。」
ダダダダダダダダダダダ!!!!
「沢田殿?何の音でしょうか?」
「...さぁ。」
バタンッッッ!!!
「十代目!!!!!!」
「獄...獄寺君...どうしたの?」
「や、山本奪還操作やらせてください!!!」
「へ?」
「俺、分かっていませんでした。十代目の部下だからってえらそうにして...でも十代目が大切にしているファミリーを助けるのが俺の役目なのに。なのに...」
「獄寺君。もぅいいよ。」
「十代目..」
俺、こうなることを期待していたのかな?なんかすんごく獄寺君を信じれる気がするよ。
「じゃぁ山本を今すぐ、24時間以内に連れて戻ってきて。無茶はしないでよ?」
「っは,,はい!!!」
−沢田綱吉、ミルフィオーレとの会議まであと6日と3時間。
* 後 書 き *
なんかツナ君悪役っぽくてすみません;ツナ君大好きですから!!
獄寺中心になっちゃってるし...
何したいか不明だし。山本をやっぱり獄とからませたくなってるし。
次回は雲雀さんがでるはず!!
いちを守護者全員だすのがこの小説の目標ですv(ぇ)